プロパンガスが高い理由は4つ|都市ガスとの違いと、下げられる所

プロパンガスは
なぜ高い?
更新日 公開日 書いた人:ヒロ
さきちゃん
ぼん吉どうも、ヒロです。
私も引っ越しのたびにプロパンガスの家に住んで、プロパンは高いと感じてきました。
そこで、なぜ高いのかを国の資料で調べてみると、はっきりした理由がありました。
この記事では、プロパンガスが高い4つの理由と、その中で下げられる所を紹介します。
持ち家でも賃貸でもできることがあるので、確認してみてくださいね。
プロパンガスが高い4つの理由
「なぜこんなに高いの?」と思ったら、まずは理由を知っておきましょう。
プロパンガスが高いのには、はっきりした4つの理由があるんです。
【1】料金を、ガス会社が自由に決められる
プロパンガスの料金は、ガス会社がそれぞれ自由に決めています。
ガソリンや灯油と同じで、国が「いくらにしなさい」と決める料金ではないんです。
だから、同じ地域でも会社によって値段が違います。
実は、ここが一番大事なところです。
値段を会社が決めているなら、安い会社を選べば下がるということですよね。
賃貸の人も、この「会社で値段が違う」ことを材料に、管理会社(いなければ大家さん)に見直しを相談できます。
ここがポイント【2】ボンベを家まで運ぶ手間がかかる
プロパンガスは、ガスをボンベに詰めて1軒ずつ運びます。
国の資料でも、ボンベを人の手で軒先まで運ぶため、配送の費用が高くなりやすいと書かれています。
ガス会社の仕入れの値段と、家庭が払う値段を並べてみると、こうなります。
※出典:資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 液化石油ガス流通ワーキンググループ「中間とりまとめ」(2024年4月)、資源エネルギー庁 液化石油ガス流通ワーキンググループ 第4回 資料4(2023年3月2日)、中部経済産業局「LPガスの取引の適正化」Q&A
10㎥あたりで、ガス会社の仕入れは3,527円なのに、家庭が払う値段は8,863円でした(2022年12月)。
その差の約5,300円に、配送や点検の費用と、会社のもうけが入っています。
このうち配送の費用も会社のもうけも、会社ごとに違います。つまり、会社を変えれば縮められる部分なんです。
ここがポイント【3】料金を公表する会社が少なく、比べにくい
プロパンガスの会社は、全国に16,381もあります。
それなのに、料金をホームページで公表している会社は、わずか19.5%でした。
料金が見えないままだと、今の料金が高いかどうかにも気づきにくいですよね。
さきちゃん
ぼん吉会社がこれだけあるので、比べる相手には困りません。
ここがポイント【4】給湯器や配管の費用が、ガス代に入っていることがある
4つ目は、ガスの設備の費用です。
賃貸では、ガス会社が大家さんに給湯器やエアコンなどを無料で入れ、その代金を住む人のガス代に上乗せしてきたことがあります。
知らないうちに、大家さんの設備の代金を、ガス代として毎月払っていたかもしれないんです。
持ち家でも、家を建てたときの配管の代金が、ガス代に入っていることがあります。
そこで2025年4月からは、こうした費用を検針票の「設備料金」の行に分けて書く決まりになりました。
賃貸なら、2025年4月2日以降にガス会社と結んだ契約では、前もって同意していない設備の費用は原則として払わなくてよいんです。
ここがポイントあなたの家のガス代は高すぎる?
理由は分かっても、気になるのは「うちのガス代は高すぎるの?」ですよね。
これは、検針票と県の平均を比べれば分かります。
【1】検針票の3つの欄を見る
まずは、毎月届く検針票(ガス代のお知らせ)を見てみてください。
料金は「基本料金」「従量料金」「設備料金」の3つに分けて書かれています。
※出典:経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」(2025年4月2日)
基本料金は、ボンベやメーター、点検などの費用です。
従量料金には、会社が決めたガスの値段と配送の費用、会社のもうけが入っています。
設備料金は、給湯器や配管などの代金です。
設備料金に金額があったら、何の代金か聞いてみましょう。持ち家なら今のガス会社に、賃貸なら管理会社に聞くと早いですよ。
ここがポイント【2】県の平均と比べて判定する
次に、検針票の「ご使用量」と「ご請求額」を、下に入れてみてください。同じ県で同じ量を使ったときの平均と比べて、その場で高いか安いかが出ます。
設備料金に金額があるときは、それを引いた金額を「ご請求額」に入れると正しく比べられます。設備料金の行がなければ、そのまま入れれば大丈夫です。
あなたの家のガス代を判定
住んでいる地域から自動で選びました。違ったら選び直してください。
ここがポイント都市ガスとは何が違う?
都市ガスの家から引っ越してきた人は、前の家との違いも気になりますよね。
大きな違いは、届け方と料金の決め方です。
【1】届け方の違い:管とボンベ
都市ガスは、地下に通した管で、たくさんの家にまとめて届きます。
一方プロパンガスは、ボンベを1軒ずつ運ぶので、その手間の分だけ高くなりやすいんです。
ここがポイント【2】料金の決め方の違い
中部経済産業局は、プロパンガスは電気や都市ガスと違い、「自由料金」だと説明しています。
そのため、都市ガスとの差は、どの会社と契約しているかで変わるんです。
同じプロパンガスでも、安い会社なら、都市ガスとの差は小さくなりますよ。
ここがポイント高い理由のうち、変えられるもの
ボンベで1軒ずつ運ぶ届け方そのものは、どの会社でも同じです。
でも、運ぶ費用を含めた値段は、会社ごとに違うんです。
会社が決める値段は会社選びで、比べにくさは見積もりで見直せます。設備の代金も、払わなくてよい分がないか検針票で確かめられます。
ただ、ガス会社を自分で変えられるかは、住まいで違います。
【1】持ち家の場合:ガス会社を変えれば下がる
持ち家なら、プロパンガスの会社は自分で選べます。
料金は会社が自由に決めているので、安い会社に変えれば、そのまま毎月のガス代が下がります。
ただ、変える前に、今の会社との契約期間と解約のお金だけは確かめておきましょう。
変え方や違約金の確かめ方は、プロパンガス会社を自分で変える手順の記事で紹介しています。
ここがポイント【2】賃貸の場合:管理会社に相談できる
賃貸では、ガス会社を決めているのは大家さんです。
さきちゃん
ぼん吉相談までの流れは、この3つです。
まず、判定で「平均より月いくら高いか」を見ておきます。
次に、ほかのガス会社に見積もりを頼んでおきましょう。賃貸の人でも、見積もりを頼んでみる価値はありますよ。
いくら安くなるかが分かっていると、話がぐっと進みやすくなります。
そのうえで、ふだん連絡している管理会社(いなければ大家さん)に、数字を見せて「ガス会社の見直しを相談したい」と伝えましょう。
ここがポイントまとめ
- プロパンガスが高いのは、料金を会社が自由に決める・ボンベを運ぶ手間・比べにくい・設備の費用が入る、の4つが理由
- 都市ガスとの違いは、届け方と料金の決め方。その差は、ガス会社選びで縮められる
- 高すぎるかは、検針票の「ご使用量」と「ご請求額」を県の平均と比べれば分かる。設備料金の行で、払わなくてよい分がないかも見る
- 持ち家は会社を変えれば下がる。賃貸は数字を持って管理会社に相談できる
高い理由が分かったら、次は今月の検針票を手元に置いて、上の判定で平均と比べてみてください。
平均より高かったら、持ち家の人はガス会社の変え方を見ながら見積もりを取りましょう。
賃貸の人は、見積もりを持って管理会社に相談してみてください。
どちらも、数字があれば損をせずにガス代を下げる話がしやすくなります。
情報元
- 中部経済産業局「LPガスの取引の適正化」Q&A
- 資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 液化石油ガス流通ワーキンググループ「中間とりまとめ」(2024年4月)
- 資源エネルギー庁「LPガス料金に影響? 知っておきたい『LPガス』の商慣行」(2024年2月20日)
- 消費者委員会 本会議 資源エネルギー庁提出資料(2023年6月1日)
- 資源エネルギー庁 液化石油ガス流通ワーキンググループ 第4回 資料4(2023年3月2日)
- 石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」2026年8月調査
- 経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」(2025年4月2日)
- 消費者庁「賃貸住宅のLPガス料金 賃貸借契約の前に確認しましょう」