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プロパンガス会社の変更は自分でできる|5つの手順と違約金の注意

一戸建ての家の外壁の横に、チェーンで固定されたプロパンガスのボンベが2本並んでいる写真(AIで作ったイメージ)

公開:2026-10-24書いた人:ヒロ

冬の請求を見て、ガス代が高いと感じていませんか。値上げのお知らせが届いて、「ガス会社って変えられるの?」と思った人もいるはずです。でも、建てたときの契約に何年かの縛りがあった気がして、違約金を請求されるのが怖い。そんな人は少なくありません。

家に営業が来て、「今より安くなります」と言われた人もいるでしょう。ただ、最初だけ安くて、あとで値上げされないか心配ですよね。

じつは、持ち家なら、プロパンガスの会社は自分で選べます。 変える価値があるかどうかは、検針票の「1㎥の単価」を見れば分かります。

なぜなら、 プロパンガスの料金は国が決めるものではなく、ガス会社が自由に決めているからです。同じ地域でも、会社によって単価がちがいます。そして契約しているのは、家の持ち主であるあなたです。

運営者も、引っ越しのたびにプロパンガスと都市ガスの両方の家に住んできて、プロパンガスは高いと感じてきました。

ここでは、 次の5つをまとめました。

読み終えていただければ、 損をせずにガス会社を変えるために、今日から何をすればいいかが分かります。

持ち家なら、プロパンガス会社は自分で選べる

プロパンガスの契約は、ふつう家の持ち主とガス会社のあいだで結びます。持ち家なら、契約者はあなたです。なので、どの会社と契約するかは自分で決められます。

ただし、住まいによって気をつけることがちがいます。

住まい会社を変えられる?先に確かめること
持ち家(戸建て)自分で選べる契約書の契約期間と、解約のときに払うお金
建売・新築で、ガス会社が決められていた変えられる「○年以内に解約したら設備の費用を払う」と書かれていないか(下の「違約金・設備代」)
賃貸大家(建物の持ち主)が決める。住む人だけでは変えにくい大家・管理会社に相談する

賃貸の人は、この記事の最後の「賃貸の人は」を読んでください。

変える価値は「1㎥の単価」で分かる

検針票と電卓を前に、ガス代を相談する夫婦のイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)。ダイニングテーブルで検針票を見ている
検針票と電卓を前に、ガス代を相談する夫婦のイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)

プロパンガスの料金は、毎月決まった「基本料金」と、使った量に応じた「従量料金」でできています。従量料金を使った量で割ったものが「1㎥の単価」です。検針票に単価が書かれていることもあります。

会社を変えて大きく変わるのは、この単価です。単価が少しちがうだけでも、1年では大きな差になります。

単価の差で1年のガス代がいくら変わるかの棒グラフ。月20㎥の家で単価が100円高いと年24,000円、200円高いと年48,000円。月10㎥なら年12,000円と24,000円、月30㎥なら年36,000円と72,000円
単価の差で1年のガス代がいくら変わるかの棒グラフ

たとえば月に20㎥使う家で、単価が100円高いと、1年で24,000円の差です(100円 × 20㎥ × 12か月)。

実際にネットに投稿されていた数字では、会社を変えて単価が470円から270円になった人、520円から320円になると見積もられた人がいました。

自分の単価を、県の平均とくらべる

石油情報センターは、都道府県ごとのプロパンガスの平均料金を出しています。2026年8月の調査で、月20㎥のときの料金をくらべると、県によってこれだけちがいます。

県月20㎥の平均料金1㎥あたりの単価(めやす)
北海道21,000円935円
青森県20,727円925円
山形県19,645円875円
千葉県15,651円687円
高知県15,461円669円
奈良県15,177円660円

単価のめやすは、月20㎥の料金から基本料金を引いて、20で割ったものです。

自分の県の平均とくらべて、単価が100円以上高いなら、変える価値は十分あります。県の平均は、トップページの判定ツールで、使った量を入れるとすぐにくらべられます。

数字の出どころ:石油情報センター「一般小売価格 LPガス」(2026年8月調査・消費税込み)

会社を変える5つの手順

会社を変える流れは、次の5つです。

プロパンガス会社を変える5つの手順の図。1 今の料金を確かめる、2 契約書を確かめる、3 安い会社を探す、4 新しい会社と契約、5 ボンベ・メーターの交換
プロパンガス会社を変える5つの手順の図
  1. 今の料金を確かめる:検針票で、基本料金・単価・使った量を見ます。2025年4月からは、基本料金・従量料金・設備料金を分けて知らせる決まりになりました。設備料金が上乗せされていないかも見ておきます。
  2. 契約書を確かめる:契約期間と、途中で解約したときに払うお金が書かれていないかを見ます。配管や給湯器が、ガス会社の持ち物になっていないかも確かめます。
  3. 安い会社を探す:地域のガス会社2〜3社に見積もりを頼みます。自分で探すのが大変なら、ガス会社を紹介するサービスを使う方法もあります。
  4. 新しい会社と契約する:今の会社への解約の連絡は、新しい会社が代わりに進めてくれることが多いです。誰が何をするのかを、契約の前に聞いておきましょう。
  5. ボンベとメーターを交換する:新しい会社が、ボンベとメーターを入れかえます。立ち会いが必要なことがあります。
新しいガス会社の作業員がボンベを台車で運んで交換するイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)。一戸建ての家の横の通路
新しいガス会社の作業員がボンベを台車で運んで交換するイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)

違約金・設備代を請求されたら

ガスの契約書を確かめるイメージ(AIで作った写真)。机の上に書類・ペン・電卓・付せん
ガスの契約書を確かめるイメージ(AIで作った写真)

会社を変えるときにいちばん多い不安が、違約金や設備代です。

家を建てるとき、ガス会社が配管や給湯器の費用を出し、そのかわりに10〜15年の契約を結んでいることがあります。途中で解約すると、その残りを請求されることがあるのです。実際にネットに投稿されていた数字では、5万円台から30万円まで請求された人がいました。

2025年12月に最高裁の判決が出た

最高裁判所は2025年12月23日、戸建て住宅のプロパンガスの契約について判決を出しました。

10年たつ前に契約をやめたら、配管などの設置費用を払う。この決まりが、消費者契約法の「違約金の条項」にあたり、その裁判では全部無効とされました。家を買った人が約2年でガス会社を変え、前の会社から17万円あまりを請求された裁判です。

ただし、どの契約でも同じ結論になるとは限りません。契約の中身によって変わります。

数字の出どころ:裁判所「令和6(受)204 残存費用等請求事件」(2025年12月23日 最高裁判所第三小法廷 判決)

国のルールも変わった

損をしないためにすること

安い会社の探し方と、値上げされない約束

安い会社を探す方法は、大きく2つです。

どちらの場合も、見積もりでは次のことを確かめます。

確かめることなぜ大事か
基本料金と1㎥の単価今の検針票とくらべる
単価が変わるときの決まり「最初だけ安い」を防ぐ
値上げのときの知らせ方気づかないうちに上がるのを防ぐ
契約期間と、解約のときに払うお金次に変えたくなったときに困らない
配管・給湯器・メーターの持ち主設備代の請求を防ぐ
前の会社からの請求を誰が持つか違約金・設備代の不安をなくす

変えたあとに、少しずつ値上げされたという声もあります。単価は口約束にせず、契約書に書いてもらいましょう。そして変えたあとも、検針票の単価を毎月見るようにします。

今の会社に「ほかの会社に変えようと思う」と伝えると、値下げを提案されることもあります。見積もりを持って交渉するのも1つの方法です。

営業が来たときに確かめること

玄関先でガス会社の営業の話を聞くイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)。スーツの営業担当者と、ドアを開けた住人
玄関先でガス会社の営業の話を聞くイメージ(AIで作った写真で、人物は実在しません)

「今より安くなります」という営業が来たら、その場では決めないことが大切です。

本当に安い提案なら、書面でゆっくり確かめても困ることはありません。

賃貸の人は

賃貸では、ガス会社は大家(建物の持ち主)が決めています。住む人が自分だけで会社を変えるのは、むずかしいのがふつうです。

単価が県の平均よりかなり高いなら、検針票を持って大家や管理会社に相談する方法があります。

まとめ

まずは検針票で今の単価を出して、判定ツールで県の平均とくらべてみてください。単価が高ければ、見積もりを2〜3社取るところから始めましょう。