新築のプロパンガス契約、指定の会社で大丈夫?15年契約の外し方

新築のガスの契約
指定の会社で大丈夫?
公開日 書いた人:ヒロ
さきちゃんどうも、ヒロです。
「提携の会社だから安い」と言われても、15年も続く契約だと、このままサインしていいのか迷いますよね。
住み始めてから変えようとしたら「残りの設備代を払って」と言われて、そのままにしている方もいますよね。
実は、持ち家なら、建てる前でも住んでからでも、ガス会社は自分で選べるんです。
ガスの契約を結ぶのは、ハウスメーカーや売主ではなく家の持ち主だからなんですね。
この記事では、指定の会社が本当に安いかの確かめ方と、15年契約の外し方を紹介します。
比べてから決めれば、15年先までガス代を抑えられるので、読んでみてくださいね。
新築のプロパンガス、指定の会社で大丈夫?
指定の会社が安いとは限りません。決める前にほかの会社と比べて、安い方を選びましょう。
【1】契約するのは家の持ち主。だから比べて選べる
持ち家なら、プロパンガスの会社は自分で選べます。
ガスの契約は、ハウスメーカーや売主ではなく、ガスを使う家の持ち主とガス会社が結ぶものだからです。
注文住宅なら工事が始まる前の打ち合わせで、建売なら売買の契約の前に、「ガス会社は自分で選びます」と伝えておきましょう。
もう建てている途中や、建売の売買の契約を結んだ後でも、ガス会社に使い始めの申し込みをする前なら間に合いますよ。
ここがポイント【2】指定されるのは、無料の工事や紹介料の代わり
さきちゃん
ぼん吉これまでは、ガス会社が建築会社に無料で配管の工事をしたり、紹介料を払ったりすることがありました。
代わりに、建てた家で自分の会社を使ってもらうためです。
※出典:国土交通省「LPガスの商慣行是正に向けた制度見直しについて」
そこで国は、2024年7月2日から、こうした無料の配管工事や紹介料などを禁止しました。
それでも、工事費の割引の代わりに、15年などの長い契約を求められることがあります。
割引が無くなっても、ガス代の差の方が大きいことがあるので、工事費とガスの見積もりを並べて決めましょう。
ここがポイント提携の会社は、本当に安い?
さきちゃん
ぼん吉提携の会社でも、安いとは限らず、ほかの会社より高いこともあります。プロパンガスの1㎥の値段は、ガス会社が自由に決めているからです。
【1】同じ家でも、見積もりを頼んだ会社で1㎥の値段は大きく違う
※出典:石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」2026年8月調査
例えば、3社に見積もりを頼んで、1㎥の値段が670円・720円・850円と分かれたとして考えてみましょう。国の調査では、全国の平均の目安は約760円です。
850円の会社は平均より高く、670円の会社とは1㎥で180円も違うんですね。
指定の会社が670円の方か850円の方かは、並べて見ないと分からないんです。
ここがポイント【2】ガスの申し込みの前に、2〜3社の見積もりを並べる
やめるときのお金も気になりますが、1㎥の値段の差も、15年たつと大きな金額になるんです。
例えば、ガスを月に20㎥使う家で、850円と670円の会社を比べると、15年で64万8,000円の差になります。
ガスの申し込みの前に、指定の会社とほかの2〜3社から見積もりをもらいましょう。1㎥の値段と基本料金、契約の年数を書いてもらいます。
並べたら、県の平均と比べる判定にも入れてみてください。県の平均より安いかが分かりますよ。
ほかの会社の探し方は、安くて値上げされにくい会社の選び方で紹介しています。
ここがポイント15年契約と、やめるときのお金は払わずに済む?
ガス会社にまだ申し込んでいなければ、15年の縛りは外すよう頼めます。断られたら、ほかの会社を選べばいいんです。
やめるときのお金も、中身によって払わずに済む分があります。
【1】ガスの申し込み前なら、15年の縛りは外すよう頼める
2024年7月2日から、ガス会社は家の持ち主と、ガス会社を変えにくくする条件を付けた契約を結んではいけない決まりです。
国の指針は、そうした条件の例に、高い違約金や貸した設備を買い取らせる約束をあげています。
15年の間にやめたら、例えば30万円のような高い違約金を払う、という約束はこれに当たりやすいんです。
※出典:e-Gov法令検索「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則」第16条第15号の6、資源エネルギー庁「液化石油ガスの小売営業における取引適正化指針」(2024年7月2日改訂)、e-Gov法令検索「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」第14条
ガス会社と契約すると、契約の中身を書いた書面をガス会社から受け取ります。売主からもらう重要事項説明書とは別のもので、まだ受け取っていなければ、これから結ぶ契約です。
決まりができた後も、15年の縛りが書類に入っていることがあります。ガス会社とハウスメーカー・売主に、外してもらうよう頼みましょう。
中には、高い違約金を付けたうえに、1㎥の値段も高い会社もあります。外してもらうだけで決めずに、ほかの会社の見積もりと並べて選びましょう。
外してくれないなら、その会社とは契約せずに、ほかの会社に申し込めばいいんです。
ここがポイント【2】やめるときのお金は、中身ごとに答えが違う
さきちゃん
ぼん吉貸与は、ガス会社が持ち主のまま貸している、という意味です。
建売なら不動産会社か売主に、注文住宅ならハウスメーカーか工務店に、やめるときのお金の中身を書面で出してもらいましょう。
違約金は、ガスの申し込み前なら外してもらうよう頼めます。配管分の料金は、書類に貸与とあっても配管は家の一部なので、払わなくていいんです。
給湯器分の料金は、新しい会社が代わりに払ってくれることがあります。払ってくれる会社を選べば、自分で払わずに済みますよ。
ここがポイント【3】もう住んでいて、15年契約の途中なら
さきちゃん
ぼん吉2024年7月より前の15年契約でも、配管分の料金は払わなくていいんです。
給湯器分の料金も、新しい会社が払ってくれることがあります。
詳しい確かめ方や変える流れは、違約金・設備代の確かめ方とガス会社を変える5つの手順で紹介しています。
ここがポイントまとめ
- 新築の持ち家なら、指定の会社も候補の1つ。建てる前や買う前に「自分で選びます」と伝える
- 提携の会社が安いとは限らない。同じ家でも、見積もりを頼んだ会社で1㎥の値段は大きく違う
- 1㎥が180円違うと、月20㎥の家で15年64万8,000円の差。ガスの申し込みの前に2〜3社の見積もりを並べる
- ガスの申し込み前なら、15年の縛りや高い違約金は外してもらうよう頼める。外さなければほかの会社を選べる
- やめるときのお金は、違約金・配管分の料金・給湯器分の料金に分けて書面で。配管分の料金は払わなくていい、給湯器分の料金は新しい会社が払ってくれることがある
- もう住んでいても、持ち家ならガス会社を変えられる
これから建てる人も買う人も、ガスの申し込みの前に、指定の会社とほかの会社の見積もりを並べてみてくださいね。
最初に安い会社を選んでおけば、これから15年のガス代をずっと抑えられます。
情報元
- 国土交通省「LPガスの商慣行是正に向けた制度見直しについて」
- e-Gov法令検索「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則」第16条第15号の6
- 資源エネルギー庁「液化石油ガスの小売営業における取引適正化指針」(2024年7月2日改訂)
- 裁判所「令和6(受)1373 設備費用請求事件」令和7年12月23日 最高裁判所 判決
- 資源エネルギー庁 液化石油ガス流通ワーキンググループ 第14回 資料3「改正省令の基準明確化について」(2026年9月)
- 中部経済産業局「LPガスの取引の適正化」Q&A
- e-Gov法令検索「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」第14条
- 石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」2026年8月調査